10月 062012
 

 

今日は窓の結露と壁の結露について、2回目です。
厄介な結露の間違いやすい対策について考えてみたいと思います。

前回最後に書きましたが、空気中に含まれている水分が冷やされる事により、目に見える水滴となって発生する。
これが結露です。 そして、窓の断熱対策をして水滴がなくなったからといって
空気中の水分が減ったわけではありません。
ここまでは、大体みなさんわかっていると思います。

お客様から、受けるご相談を例にあげて見ます

・ 窓の結露がひどくて、部屋が湿気て壁まで結露してしまうんです。
  壁の隅の方は、カビで黒ずんじゃって。
  窓の結露がひどいので、2重窓にして結露を減らしたいんです・・・。 と。。

このご相談多いんです。
2重窓にすれば、窓は外気の影響を受けにくくなるので温かく快適にお過ごしいただけるし
窓の結露も軽減されます。
では、壁に発生する結露も減るのでしょうか?
目に見える水滴がなくなって気分も良く。温かい。
気分的には、壁の結露も減るでしょう・・・。
しかし、先程書いたことをもう一度書くと 『空気中の水分が減ったわけではありません』
ですので、壁の断熱対策をしなければ今まで同様に発生します。

お客様からこんな声もよく聞きます。
 (当店では、事前にちゃんと説明してますのであしからず・・・)

・ 洗面室の窓を2重にしたけれど
  壁の黒ずみが、前よりひどくなったような気がする。

・ ガラスを交換して、ガラスの結露は減ったけれど
  アルミの所が以前よりひどい結露で、結露対策になってない

どうしてもみなさん窓の結露が減ると、部屋のすべての結露を減らした気分になるようです・・・。
もう一度書きますが 『空気中の水分が減ったわけではありません』 から、断熱対策をしていない部分は何もかわりません。

しかし、この場合は以前よりひどくなったと言う事です。
これについては、また後日説明します。

これまでの話をまとめると
・ 窓の断熱対策をして、窓の結露が軽減されても室内の空気中に含まれる水分が減るわけではありません。
・ 空気中の水分量が変わらないので、今まで壁が結露していたなら窓の結露とは関係なく壁は結露する。

・・・ 次回に続く ・・・

 Posted by at 23:24

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